当初、依頼者側の過失10%とされたが、依頼者側の過失0%で示談できた事案(後遺障害12級)

ご相談内容

被害者 30代主婦女性
部位 左足
傷病名 左足関節両果骨折、左脛骨天蓋骨折等
後遺障害等級 12級
獲得金額 1510万円

信号のない横断歩道を徒歩で横断中に自動車にはねられ、左足関節両果骨折、左脛骨天蓋骨折等の傷害を負い、救急搬送された事案で、依頼者の方が入院中にご家族の方がご相談に来られました。

サポートの流れ

項目 サポート前 サポート後 増額幅
後遺障害等級 12級
入通院慰謝料 0 245 245
休業損害 0 125 125
逸失利益 0 850 850
後遺障害慰謝料 0 280 280
入院雑費 0 10 10
合計 0 1510 1510
単位:万円

治療費の支払いや治療期間に関する相手方との交渉は弁護士が引き受け、依頼者の方には治療に専念していただきました。長期間のリハビリに励まれましたが、足関節の機能障害が残存したため、弁護士が代理人として被害者請求による後遺障害の等級認定申請を行いました。

その結果、後遺障害12級が認定されましたので、同認定に基づき損害額を算定し、相手方との示談交渉を行いました。

解決内容

示談交渉では、過失割合が主な争点となりました。相手方からは、夜間に発生した事故であることなどを理由に、依頼者側にも10%の過失があるとの主張がなされました。

しかし、依頼者の方としては、横断歩道をただ真っすぐ歩いていただけなのに過失があるとされるのは納得できないとの思いが強くおありでしたので、夜間とはいえ事故現場には街灯が点灯しており歩行者の発見は容易であったことなどを主張し、粘り強く交渉を行いました。

その結果、最終的には、依頼者側の過失は0%との内容で示談に至ることができました。本件では、事故による損害額が約1500万円と比較的高額でしたので、過失割合が10%から0%になったことにより、依頼者の方の獲得額は150万円増加しました。

所感(担当弁護士より)

過失割合は、心情的にも強いこだわりを持たれることが多い争点ですが、法的な主張として相手方を納得させるのは難しい分野でもあります。

損害額の大きい事案では、過失割合によって獲得額が大きく変わりますので、相手方から提示された過失割合に疑問を感じられた場合には、一度弁護士にご相談されることをお勧めいたします。